□ 3MIX−MP法について □
7月 31 日の読売新聞、 8 月 16 日の毎日放送「ちちんぷいぷい」で、3 MIX ― MP 法のことが、話題になっていました。
八木歯科では、 2 年前から、一部のむし歯にこの方法を行っています。あまり知られてなかったので、患者様への説明に 30 分前後を要していましたが、この夏、関西のマスコミが関心を持って下さったので、大変うれしく思っています。
では、これから、その意義や方法を、述べます。
≪虫歯=口の中の様々な細菌が、食べかすなどから酸を作り、その酸が歯を溶かすこと。
であれば、虫歯部分にはびこる細菌を退治すれば、歯を削らずに虫歯の進行を抑え、歯の持つ自己修復能力で元の歯に戻すことが出来る。≫
これが、3 MIX-MP 法の考え方です。 この方法は、歯を削らずにすむ、神経も除かずにすむ、画期的な方法です。ただし、 適応例は非常に限られています。 マスコミが良いことばかりを宣伝して煽っているのに踊らされて、あらゆる虫歯がこの方法で簡単に治ると勘違いされてはいけません。
深い虫歯、横壁が崩れている虫歯は、この方法が効きません。
通常、ある程度進行した虫歯は、茶色や黒色に変わってしまった部分を削って消毒液で殺菌し、金属や樹脂を詰めます。そして、もっと、進行すれば、血管や神経の集まる「歯髄」を除くことになってしまいます。ところが、「歯髄」が無いと、確実に、歯の寿命は短くなるのです。人間の寿命は延びているのだから、是非とも、「歯髄」は取りたくないですよね。
歯の形を修正したり、セラミックなどの冠で、元の状態に近づけることも可能です。
ということで、お答えとしては、歯科医院で、原因を調べて、それに相応しい治療を受けて、悪化するのを回避したうえで、現状を修正するということですね。
簡単で短期に終わる治療ではありませんが、歯を治していく過程で、きっと身体の状態もよくなっていくことに感動されるはずです。
健康は、歯から始まる!と、歯科医は、確信しています。
八木歯科では、歯髄は生かしたい。
でも、歯髄を除くかどうかギリギリのケースも当然あるわけで、そんな時に八木歯科では、この方法を用います。
八木歯科での方法
1:歯をドリルで削らずに、耳かきの形状の器具を用いて、優しく悪い部分を除きます。
2:抗菌薬を薄く広く塗ります。
3:樹脂でしっかり密封して、半年、待ちます。
4:薬が効いて、歯質が健康になったことを確認できたら、かみ合わせも考慮して、金属や樹脂を、しっかりと詰めなおします。
5:定期的に、経過観察します。
この方法で使う抗菌薬は、メトロニダゾール&ミノサイトクリン&シプロフロキサシンの3剤です。これを混ぜるから、3− MIX というわけです。
新潟大学名誉教授の岩久正明氏や同大教授の星野悦郎氏が、この3剤の組み合わせが虫歯の無菌化に有効であることを発見されました。
これにプロピレングリコールと、軟膏のマクロゴールを加えて歯の中へ抗菌剤が浸透しやすいようにします。いずれの薬も内科などで使われており、虫歯の治療で使う量は微量なので、安全性は問題ないといわれています。 |