「噛む」ことから始める健康づくり
徳川家康は、たぬき親爺といわれたほどの人ですから、その政治、軍事的手練手管は天才的でさえあったのでしょう。新時代の露払い役を演じた織田信長、そして豊臣秀吉の後、300年続く徳川幕府を開いたのは家康でした。
その家康は、健康に人一倍気を配ったと記録されています。元同志社大学 西岡一教授によると、家康は特によく噛むことを奨励し、「一口、四十八回噛む」よう訓戒していたそうです。おそらく、この教えを配下の将兵や将軍家の家族に説いたのでしょう。家康自身、一口四十八回噛みを実践していたにちがいありません。
家康率いる三河軍団は、その質実剛健と粘り強さが今もって語り継がれるほどです。粘り強い組織というものは、まずその将兵が健康でなければ成立するものではありません。三河軍団の総大将家康が16番目の子供をつくったのは66歳の時。生涯健康で、当時としては長寿の75歳まで生きました。噛めよ、噛め、噛めと大将から奨励されていた将兵の多くも毎日しっかり噛んで食べ、健康を維持していたものと想像されます。
家康とその将兵の長寿、健康がなければ徳川幕府の成立はなかったはず。そして、彼らの長寿、健康の根本はよく噛むことだったことを思うと、江戸300年は丈夫な歯がつくったといってもあながち飛躍とはいえないかもしれません。
私たちも、日常からお口の手入れを怠らず、しっかり噛める歯を育んでいきましょう。
日歯広報(歯医者さんの月刊新聞)4月号からの抜粋です。
噛む7大効果
1.肥満を防ぐ=よく噛むことがダイエットの基本です。
2.味覚の発達を促す=よく噛むと、食べ物本来の味がわかります。
3.脳の働きを活発にする=よく噛むと脳細胞の働きが活発になります。
4.歯の病気を防ぎ、口臭を少なくする=よく噛むと唾液がたくさん出て、口の中をきれいにし、口臭発生も減少させます。
5.がんを防ぐ=唾液に含まれるある酵素には、発がん物質の発がん作用を消す働きがあるといわれ研究が進められています。
6.胃腸の働きを促進する=よく噛むと唾液の中の消化酵素がたくさん出ます。
7.全身の体力向上とストレス解消=よく噛むことで力がわき、日常生活への自身も生まれます。
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