おくちのなかの歪みが 顔の歪みにあらわれる

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顔が左右対称であることが美男美女の条件のひとつであるといわれますが、左右の目の高さが違う・大きさが違う、片側の頬がぷっくりしている、逆に頬が垂れ下がっているといった顔の歪みはたいていはかみ合わせの悪さからくるものです。上下のかみ合わせの関係が左右対称でなく片がみを余儀なくされる場合、舌や口を動かす顔や首の筋肉にねじれや凝り、つれが生じてか緊張を引き起こします。

 

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顔の歪みをチェック
目・口・肩のラインをチェックする。
左右どちらかに過緊張があると、図のような歪みを起こす。
左側に傾いている人は多い

 

睡眠中の歯軋り、頬杖の習慣、寝る時いつも 同じ側で横向きの姿勢になる、あわない枕を使っている、いつも決まった側の肩にバッグをかけている、足を組んで座るといったよう な生活習慣でもかみあわせはずれてきます。顔の歪みを右図のように写真でチェック!
三本の線が平行でない人は噛みあわせが歪ん でいるかもしれません。大きなずれのある人 は体の正中線にもずれが生じている可能性は大です。肩こり腰痛はないですか?
逆に姿勢の悪さもかみあわせのずれと直結します。
でも、はっきり歪みがあらわれてからでは、ちょっと手遅れかも?それ以上お顔や体の歪みが悪化しないように、一度歯科医院でかみあわせをチェックしてもらいましょう。

 

八木歯科では、かみあわせに問題のありそうなお子様については、姿勢写真、おくちのなかの写真、レントゲン、歯の模型、日常生活のチェック表を分析して何が問題なのかを分析しています。歯科矯正治療で歯並びは良くなりますが、同時に姿勢や呼吸もよくなってほしいという願いをこめてその後のアドバイスもいたします。

 

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参考図書:歯はいのち(笠茂享久 著)

親知らずとは

親知らずとは、第一大臼歯(6歳臼歯)、第二大臼歯(12歳臼歯)の奥に生える第3大臼歯のことで、智歯(ちし)ともいいます。近年、食生活の変化により昔にくらべ顎の骨が小さくなってしまったため、4本すべて、きちんと生えている人が少なくなりました。斜めに傾いて生えたり、骨の中に埋まったままになる場合が多くなっています。もちろん、親知らずが、もともと無いひともかなりいらっしゃいます。

 

親知らずの名前の由来は、20歳前後になって生えるため、「親も、こどもの歯の生えることに関心がなくなったころに生えるから」というのが最も流布されている説ですが、「昔はひとの寿命が短く、生えてくる頃にはすでに親は亡くなっていることが多かったから」ともいわれています。

 

きちんと生えてこない親知らずは、歯肉を少し突き破って頭をだしても、それ以上はなかなか出てきません。このとき多くの部分が歯肉に覆われているため、親知らずと歯肉の間に深い隙間ができてしまいます。ここに食べ物のカスや口の中の細菌がはいりこみ炎症が起こります。これが親知らずの痛みとして代表的な智歯周囲炎です。

 

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智歯周囲炎の初期症状は、歯肉が腫れる&食事の時に痛む程度ですが、炎症が進むにつれ口が開きにくくなる・耳の下や顎の周辺が腫れる・痛くて物が飲み込めなくなる・高熱が出る等の深刻な症状が出てきます。

智歯周囲炎は、高校生から25歳くらいの年頃に多く出現します。下の親知らずの方がまっすぐ生えにくく、不潔にもなりやすので炎症を起こす頻度が多いです。
治療法としては、炎症を起こしている部分をきれいに消毒し、抗生剤で炎症を抑えます。その後、まっすぐに生えそうな場合には、覆っている歯肉を取り除いて、スムーズに生えるようにしますが、まっすぐに生えそうにない場合は抜歯することもあります。

 

半ば歯肉に覆われたまま、きちんと出てこない親知らず。抜歯をためらって放置すると、むし歯が思いがけない速さで進行する・前の歯を押して歯並びを悪くする・その結果、噛み合わせを悪くして顎関節症に至る症例にほぼ毎日、出会います。

 

埋もれた親知らずを知るには、レントゲン撮影しか手段はありません。保険が効いて1200円程です。15歳になれば、親知らずは観察できますので、是非、歯科検診の際に、レントゲンで親知らずの有無や状態を知りたいとお尋ねください。

 

ちなみに、八木歯科では、必ずしも「抜歯しなさい」とは申しません。まずは、歯みがき指導。清潔にできれば親知らずはそれ程悪者ではありません。でも、清潔に出来ない場合は抜いた方が将来においてメリットが大きいです。痛くないようにしますのでご安心ください。また、難しいケースは、抜歯が専門の機関にご紹介します。 それぞれの患者様に最適の治療法を目指しています。

非歯原性歯痛のお話

「先生、歯がとても痛むのです!」
「ん?その歯は悪くないですね。」
「え~?なんで?じゃあ、どこが悪いんでしょうか?」

変なタイトルですが、八木歯科に初診で来られた患者さんとの間では時々ある会話です。

 

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歯が悪くないのに歯が痛いのを「非歯原性歯痛」といいます。ではなにが原因かというと3種類ほどあります。
1:歯痛を我慢していると、どの歯が痛いかよくわからなくなってきて本当は上の歯が悪いのに下の歯が痛くなるケース、頭や目まで痛くなるケース(痛みの混乱)
2:くいしばりや噛みしめ・歯軋りですごく顔・頭・首の筋肉痛が慢性化し歯まで痛く感じるケース(痛みの波及)
3:実は神経痛であるケース

解決法は、
1:本当に悪い歯を治す。悪い歯の見つけ方は麻酔をすることです。下の歯が痛いと訴える患者さんの、上にあるむし歯の根元に麻酔をすると、スッと楽になられます。まさに、このケースです。患者さんに本当に悪い歯を知っていただき了解を得た上で治療するのがポイントですね。これは歯科医が治せます。

2:この場合、歯よりも顎関節が痛む患者さんの方が圧倒的に多いのですが、連日のオーバーワークや心労が続くと歯まで痛くなられるようです。顎関節症の患者さんと同じようにかみしめを止める・マッサージをする・痛むところをあたためるなどが有効です。八木歯科の得意の分野です。

 

jouhou1002_02[1]3:歯痛は三叉神経(目や耳も関連アリ)を伝達して脳に伝わります。その三叉神経と一緒に走っている血管が年齢と共に硬化してごりごりと神経を圧迫すると、神経の鞘が磨り減ってしまい過敏になってくるのです。これが三叉神経痛です。テグレトールという薬が効きますが、血液検査が必要となるので、八木歯科では信頼できる病院に紹介させていただきます。


 

 

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いかがです?単に歯痛といっても奥が深いですね。
実は非歯原性疼痛には、「心因性歯痛」もあります。
でも、非歯原性疼痛の20パーセントもあるのです。
これは、残念ながら、歯科医でも病院歯科でも治せません。
医科との連携が必要になりますが、最近は歯科も医科の一分野との認識のなか、境界がなくなりつつありますので、それなりの機関ができています。
どうぞ、ご安心ください。

最近、歯痛でも肩こりでも、そのまま放置すると自律神経の働きを乱すことがわかってきたようです。なににつけ、早い目に対処したほうがいいですね。余り痛くならないうちに、歯科医院に来てくださいね。

 

jouhou1002_04[1]肩こりなのかな?ちょっと疲れてるキリンさん

「熱中症」報道で、感じたこと

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この夏は、例年にない蒸し暑さが続きました。「熱中症で死亡!」の報道も相次ぎました。
お悔やみ申し上げます。
但し、新聞やTVでは、熱中症の怖さを煽るだけで「○の体質の人が○の状況でを○をして死亡した」というような具体的な報道はしていませんでした。そして、水分の補給について「塩分と糖分が配合されているスポーツドリンクは、水より有効である。間断なく少しずつ飲用してください」などと、伝えていました。
八木歯科で問診しますと、案の定、このような報道を信じて、熱中症を恐れて、スポーツドリンクを乳幼児にも飲ませる保護者が激増し、実際、幼児の前歯むしばが増えたのです。新聞・TVが、社会に及ぼす影響の甚大さ&怖さを思い知らされました。
スポーツドリンクは、無制限に与えますと、とても歯に悪いのです。加えて、歯みがきが上手でないお子様は、急速に虫歯が進行し、その痛みで深夜に救急車を呼ばれることもあります。熱中症を恐れるあまり、スポーツドリンクに頼って、歯がボロボロになっては本末転倒ですね。
インターネットで「熱中症」について、検索したところ、大塚製薬のHPにたどりつきました。皆様にも是非閲覧していただきたい良心的なHPです。推薦する理由があります。
熱中症にかかりやすい状態について詳しく説明されています。
健康な人は熱中症を心配して、スポーツドリンクを飲用する必然性はないことを知ってください。

 

体調が悪いと体温調節能力も低下し、熱中症につながります。疲労、発熱、かぜ、下痢など、体調の悪い時には無理に運動をしないことです。体力の低い人、肥満の人、暑さになれていない人、熱中症をおこしたことがある人などは暑さに弱いので注意が必要です。学校管理下の熱中症死亡事故の7割は肥満の人におきており、肥満の人は特に注意が必要です。

 

同一個人でも暑さへの耐性は体調によっても変わってきます。体調が悪いと体温調節能力が低下します。熱中症の事故にはしばしば体調が関係しています。疲労、発熱、かぜなど体調が悪い場合には無理に運動をしないようにしましょう。また、胃腸障害で食欲が低下したり、下痢があると脱水傾向となり、熱中症になりやすいので注意が必要です。

 

厚生労働省の統計(人口動態統計)で1968年から2004年までの37年間で熱中症死亡件数は5,079件で、年平均では139件です(図1)。1994年には589件、2001年には431件、2004年には449件と多発し、近年増加する傾向がみられます。
男女別の比較では全体で男性は女性の1.6~6.9倍の発生数(年齢で違います)

 

新聞によって報道された運動種目別の熱中症発生件数を示しました。1970年から2005年の36年間で315件の報道(203例の死亡)がありますが、運動種目は野球がもっとも多く、次いで登山、マラソン大会となっています。また、それぞれの種目の中でランニング時の発生が多いことが特徴です。屋外の種目だけでなく室内種目もあります。発生地域は東京が多いのですが、北海道、青森から沖縄まで全国各地に分布しています。性別では男性が圧倒的に多く、中学生、高校生、大学生などの若年層が大半です。

 

同一個人でも暑さへの耐性は体調によっても変わってきます。体調が悪いと体温調節能力が低下します。熱中症の事故にはしばしば体調が関係しています。疲労、発熱、かぜなど体調が悪い場合には無理に運動をしないようにしましょう。また、胃腸障害で食欲が低下したり、下痢があると脱水傾向となり、熱中症になりやすいので注意が必要です。

 

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図 3 )運動種目別の熱中症発生件数( 1970 ~ 2005 年)

(以上、大塚製薬の HP から引用しています)

心の健康にもつながる きれいな歯並び

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歯並びやかみ合わせが悪いと虫歯や歯周病につながるだけでなく、肩が凝ったり顔の表情が変わることもあります。気になるようでしたら、かみ合わせの基本となる重要な歯、6歳臼歯が生える時期に当たる小学校就学時に一度受診してみましょう。問題がなにもなければ幸いですし、あっても早期受診の方が治療の選択肢も広がります。また、この頃になるとレントゲン写真で顎の骨の発育パターンの予測もできます。最近は下あごの骨の発育が不十分で、その周りの筋肉の発達の悪い子供が増えています。こうした顎の変化は、昔と比べ咬む回数が極端に少なくなったことが原因だと考えられます。一見すると欧米型の細面ですがあごの奥行きが少ないのが日本人の骨格の特徴です。幅が細くなり奥行きはそのままですから歯の生える場所はその分狭くなります。ところが、歯が生える前にあごの骨の中で歯が作られる、石灰化の時期は早まっています。狭い場所に、早期から成長した大きい歯が生えれば、歯並びは当然ながら悪くなります。

 

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あごの変形は、正常な鼻呼吸ができず、口呼吸を続けることで起こることもあります。また、アトピー性疾患、鼻やのどのアレルギー性疾患が原因のこともあります。舌の位置や動きも歯並びに大きく影響します。当然ながら、乳歯の虫歯の放置でも歯並びは乱れます。
美しい歯並びは、健康面だけでなく、精神的なゆとりももたらします。普段の生活にも期を配り、歯並びが悪くならないように心掛けてください。


 

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◎ 歯並び悪化防止のポイント
・ あごの周りのそしゃく筋や表情筋をバランス良く整える
・ 口の開きに気をつけ、口呼吸をしない
・ 普段から姿勢をよくする
・ 指しゃぶりや鉛筆かじりはやめさせる
・ 虫歯や抜け歯はしっかり治す

(ニューひょうご7月号「くらし百科」より抜粋)